マダム・エドワルダ(ジョルジュ・バタイユ著)
フランス・エロティシズム文学の象徴とも言うべき、傑出し、また特異な作品。
詩と小説の境界を越え、頭脳と感性の境界を越え、文学と哲学の境界を越えて、理性を超えた超現実の魂の声が、深く生命の襞に突き刺さってくる。この作品を超える文学はもう、現れないのではないだろうか。生田耕作の名訳も不滅である。
私が持っているのは奢覇都館版だが、角川文庫版と、二見書房版「聖なる神」が現在入手可能と思われる。