愛と資本主義(中村うさぎ著)
「愛」について描くのであれば、女性作家には敵わないと思う。
「破滅」について描くのも、女性作家には敵わないと思う。
「心の傷」を描くことについても、女性作家には決して敵わない。
そう思い知らせてくれたのが、この作品。ブランドものに嵌ってホストに嵌って整形に凝っていつも借金まみれの単なる儚い流行作家かと思っていたのだが、とんでもない! 凄い構成力洞察力表現力。これだけの力量があれば、いくら借金を作ったって「作品」で乗り越えていけるのだ。私も力をつけて行こうと思う。新潮社刊。